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2007年08月18日

<ヤマビル>里山荒れ急増 ハイカーらの吸血被害29府県で

 従来は山奥にしかいなかったヤマビルが、ふもとまで生息域を拡大し、住民やハイカーが吸血される被害が全国各地に広がっている。被害情報は29府県に及び、日常生活や観光にも影響が出始めており、神奈川県では自治体などが駆除対策に乗り出す事態になった。過疎化や林業の衰退による森林や里山の荒廃が原因で、専門家は「ヒルの問題は日本の森林荒廃の象徴で、早急な対策が必要だ」と訴えている。【足立旬子】
 ヤマビルはミミズの仲間で体長3~5センチ。活動期は5~10月。人や野生動物の血を吸い、吸血量は約1CCで、蚊やダニなどの5~10倍になる。雨や雨上がりの日に地面に出て待ち伏せしている。かまれてもほとんど痛みを感じず、出血が1時間以上続くケースも多い。
 生息調査や駆除に取り組む「ヤマビル研究会」(千葉県習志野市)によると、ヒルの被害情報は00年ごろから急激に増えている。昨年は400件以上に達し、北海道と四国を除く、秋田から沖縄までの広範囲の自治体や住民などから、▽畑仕事をしていたらかまれた▽風呂場にいた▽墓参りでかまれた――などの情報が寄せられている。
 神奈川県の丹沢山地では、東丹沢の限られた山奥にしかいなかったが、00年ごろから数年で周辺の6市町村に広がった。登山途中に吸血されて引き返すハイカーや、水田や畑の草取りのたびに吸血されて耕作を放棄する農家が出ている。ペットを介し、民家の中にも入り込んでいる。県などは今月5日、相模原市津久井町で里山の草刈りと薬剤散布を始めた。
 被害拡大の背景には、林業の不振やシカの増え過ぎで森林荒廃が深刻化したことがある。集落周辺の里山も、過疎化などで手入れされなくなって草が伸び、落ち葉が堆積(たいせき)するなど荒れ放題で、ヤマビルが好むじめじめした環境が増えている。
 同研究会が05年、同県秦野市の荒れた里山で落ち葉かきをしたところ、06年にはヤマビルの数が約3分の1に激減した。谷重和代表は「薬剤散布だけでは不十分。増えすぎたシカの管理、荒れた森林や里山の保全を同時に行わなければならない」と話している。

最終更新:8月18日15時20分




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